私の中の『小さい子ども』
感情や欲求に強く影響してきた父母の存在。
いつも、「おまえたちはこの家の居候だからな」
と言われたのはよく覚えていて、
そのせいか、なんとなく、からだ半分はこの家、
もう半分はどっか違う世界、
とあっち行ったりこっち行ったりと浮遊している感覚がずっとあった。
何をするにも充実感を感じなかった。
そう感じていても、いつもその理由を追及したり、
自身の内面に向き合ってこなかった。
時々襲ってくる孤独感、虚無感を抱える私は、
他の人と違うと思っていた。
頑張っている姿を見せていないとほめられない・・・
勉強している姿を見せないと存在を認めてもらえない・・・
お手伝いをしないとごはんを食べさせてもらえない・・・
兄弟の面倒をみないとお小遣いがもらえなくなる・・・
小さい私はそんなふうに感じ、表向き、
しっかりしている子どもを演じた。
周りの人と『なんとなく違う自分』
精神科で働いていることや、
子育てカウンセラーで心療内科医の明橋大二先生の講演会を拝聴して、
『HPS(Highly Sensitive Person(ひと一倍繊細な人))』
という特性を知った。
調べたら、自分の特徴にぴったり合った。
ただし、深く洞察することという特性は自分には除外するが・・・。
【参考】神経が細やかで感受性が強い性質を持っている人
米国の心理学者であるエレイン・N・アーロン博士が提唱した心理学的概念
深く洞察する・・・はさておいて、
人の動きや環境の変化に過剰に反応する、
特に人の話し声や相手の反応に敏感、共感力が高い。
ストレングスになる面もあるが、
自分にとっては疲れやすい、人とは距離を取りたい、
頭痛、肩こりがする、など身体面に現れる場合もあり、
生きづらさを感じることもあった。
でも上手に休めない、やめたいと言えない、必死に仕事を続ける。
「あなた、いったい、なにと闘っているのぉー?」(笑)
ただ、漠然と「私って、なんでもできるかも!」
と勢いで突き進んだ。
それは父母や嫌いな人、苦手なこと、
それらから逃げるために、自分なりの過ごし方を獲得していったから。
自分でできることを片っ端から実行すると、
「私って最高!」と変な自信がついた。
父母からの影響、40数年積み重ねてきたクセだから、
いっきに解決しないよ、しょうがないよと、
あきらめという折り合いをつけて乗り越えてきた。
本来の自分、本当の使命・・・
父母が生きている時に、
「私を憎んでいたの?」、「嫌いだったの?」
と聞いたり、認証したりできなかったが、
2020年末の風の時代のはじまりの影響もあってなのか、
2021年レイキを学んでからなのか、
いろいろな要因が複雑に絡み合い、
今までとちょっと違う流れ、生き方、考え方を感じるようになった。
この繊細な特性を持ち、
苦労してきたことがのちの使命につながっているかのように感じてきた。
ネガティブではなく、どちらかというとポシティブ。
『嘆く』ではなく、親への憎しみという感情や
離婚への劣等感を『解放する』こと。
どういうわけか知った、
『ライトワーカー(光の仕事人)』というワードも自分の特徴にも
すばらしく当てはまって、どんどん自分の正体がわかっていく毎日が始まった。